menu


自作de防音室TOP

防音室
   └防振ステージ
   └
   └壁【01】
   └壁【02】
   └ドア枠
   └防音ドア
   └グレモンハンドル
   └防音換気扇
   └ロックウール
   └内壁
   └パネルカーペット
   └吸音材
   └防音室の完成

遮音性能の実験動画

製作費

リンク

メール(bouon@izu.bbiq.jp)





自作de防音室TOP>防音室>防振ステージ


防振ステージを製作する


電子ドラムの騒音の問題で、やはりキックペダルのトントンと言う振動が一番の問題と言えるでしょう。 そこで今回、電子ドラムを上に載せる防振ステージを製作しようと思います。

防音室や防振ステージの骨組み部分ですが、基本的に使用する木材は45mm×45mm×2000mmサイズの杉荒材を使用しています。

当然防音室は部屋の中に作りますので、雨などに濡れる心配はまったくありません。 よって水に強い木材などにこだわる必要もない訳です。価格が安いというのも魅力です。ちなみに6本セットで700円という低価格です。

価格が安いかわりに、表面の面はザラザラしており、角には"トゲ"がたくさん出ています。刺さらないように注意が必要です。



枠組み


まずはホームセンターの"パネルソー"という機械で、まっすぐに切ってもらったコンパネと、 自宅のノコギリで切った杉荒材を、図面どおりに重ねてコーススレッドで固定していきます。 画像では分りませんが、下の方になっているコンパネ側からコーススレッドをねじ込んでいます。

コーススレッドは、以前私が日曜大工をしていた時に、ホームセンターの安売りで大量に買ってきていた物の"あまり"です。

それにしてもホームセンターのパネルソーは、大きな物や長い板を切る時でもまっすぐに切れて楽チンですね♪ 家でせっせとノコギリを使うのがなんだか馬鹿らしくなってきます。

しかも、うれしい事に近所のホームセンターでは、そのお店で購入した物であれば、木材を10円/1カットで切断加工してくれます。


断熱材を使用


杉荒材の隙間でキックペダルの振動音が反響しないように1820mm×910mm×25mmサイズの、 「スタイロフォーム」という断熱材を入れる事にします。

このスタイロフォームは触った感じ、私たちがこどもの頃からよく見ている、発砲スチロールの様な物です。 重さも非常に軽い為取扱い方法も非常に楽です。

このきれいな青色のスタイロフォームを、今回は断熱材も兼ねて、吸音材として使用するという訳です。

まぁこのスタイロフォーム自体は吸音、防音効果に関してはほとんど意味が無いと聞きますが、 なにも入れないよりはマシになり、冬場の寒い時期は暖かくなるのかなぁと、甘い期待をよせて・・・。

価格は今回購入した25mm厚の物で1枚860円と少々割高 でした。



切断はかんたん


長めのさし金(定規)を使い、スタイロフォームにまっすぐマジックで印を付けていきます。

かんたんな作業ですのでそれほど神経を使う必要もないと思いますが、 さし金がずれないように手で押さえながらまっすぐに線を引きます。

マジックで印を付け終わったら、さし金を使ってカッターナイフでまっすぐに切っていきます。

切っていくときのコツとしては、一気に切ろうとせずに"少しづつ"3回から4回に分けて切るとまっすぐに切れやすいと思います。 慌てて切ると、スタイロフォームの厚みが25mmもありますので、必ずと言っていいほど切断面が斜めになり垂直がずれてしまいます。

そう言うわたしも、はじめの方は一気に切ろうとした為に斜めになったりしていました。 あんまり急いでしまうと作業自体が雑になってしまい、駄目だと言う事ですね。


スタイロフォームを入れる


それぞれ枠組み(根太)間隔の寸法どおり、中へ入れるスタイロフォームを切り終わったら、 樹脂ハンマーを使って"コンコン"と軽く叩いてはめ込んでいきます。

この時、枠組みの大きさよりもあまり大きすぎるとなかなか入ってくれませんし、 逆に小さすぎるとスポスポになってしまい、一番下の面まで落ちてしまいます。 (杉荒材の厚みが45mmなのに対し、スタイロフォームの厚みが25mmですので。)

わたしが今回施工した感じでは、根太どうしの間隔よりもスタイロフォーム自体の大きさを 2mm程度大きくすれば、ちょうど良い硬さの"はめあい"になると思います。



すべて敷きつめる


すべての根太間にスタイロフォームを敷きつめたところです。 フローリングを貼る前の、新築物件などに見られる時の様な光景ではないでしょうか。

スタイロフォームは根太の間に、ちょうど良い固さで圧入してますので、下の面まで自重で落ちることはありません。 しかも後で合板をかぶせた時に、スタイロフォームと合板の隙間が空くことなくそれぞれが密着する様に、 少々上の面(杉荒材の上面)からスタイロフォームを出っ張らせています。

ここではスタイロフォームの大きさを根太の間隔より、2mm程度大きくした事が結果的に良かったのだと思います。 ちなみに5mm程度大きくした時には、きつすぎてスタイロフォームが根太の中に入りませんでした・・・。



上から合板を重ねる


スタイロフォームを敷き詰めたら、あとは上から針葉樹合板を重ねるだけです。

特に難しい事はなくコツなどはありませんが、先に作った枠組みと、上に載せた合板の端がずれない様に注意しました。

合板はコーススレッドを使い固定しているのですが、 締め付けるときのインパクトドライバーの振動が以外に大きくて、固定する瞬間に"ズレ"が生じてしまいます。

左手で合板をしっかりと押さえた状態で、インパクドドライバーを使用して固定した方が良さそうですね。




飾りの幕板


全体的に外側4面すべてに幕板を貼り付けます。いわゆる飾りの為の板です。

今回は1×4材(ワンバイフォーと言います)を使用しました。 この手の木材はウッドデッキやその他工作に多く使われています。

材質も輸入材から一般的なSPF材まで幅広くありますし、 なにより角部分が丸く面取りされ、4面ともプレーナー加工(かんな仕上げ)してありますので表面がとてもツルツルしておりきれいな木材です。

この幕板は飾りという目的がありますが、それ以外にも合板の角部分や、 杉荒材のトゲ防止の効果も狙っております。

また防振台の上面よりも15mmほど飛び出すように取り付けているのですが、 これは電子ドラム本体やキックペダルが演奏中に、振動などでずれて下に落ちてしまうのを防ぐ為です。


下穴加工を


ここで少々手間のかかる作業を紹介します。

幕板に使用した1×4材ですが、画像で分ると思いますが、 表面はプレーナー加工してあるので、ツルツルと非常にきれいな面となっています。

このせっかくのきれいな木材が、コーススレッドを打ち付ける事によりひび割れてしまっては、すごくもったい無い話です。

そこで画像にあるように、あらかじめコーススレッドよりやや小さめの穴、又はテーパ状になる穴をセンタードリル等で空けておいてあげます。 金属加工で言う"センターもみつけ"の様な作業ですね。

非常に地味でめんどうな作業ですが、これをする事によりコーススレッドを締め付けた時の板の"割れ"を防ぐ事ができます。


締め付ける


コーススレッドを締め付けていきます。 締め付ける際は、インパクトドライバーや電動ドリルがやはり便利です。

釘を使用して固定しても良いと思いますが、より強固に固定したいのと、 解体する際の手間を考えて、私は今回に限らず日常の木工作業は基本的に、コーススレッドを使用しております。

インパクトドライバーで「ダダダダァー」っと締め付けていく瞬間がとても気持ち良いです。 少しだけプロの気持ち?になれるかも・・・です。

下穴を空けてあげておいたので、画像にあるようにささくれや割れなどもなく、 非常にきれいに締め付けてあげる事ができました。


防振・吸音・防音を兼ねて


いよいよ防振台の最終段階です。

防振台の上の面が合板のままではいまひとつ味気ないので、得意のホームセンター巡りをして、 なにか良いものがないかと物色してきました。

すると壁紙や人口芝生などが置いてあったコーナーの一角に、パネルカーペットという物がありました。 これを手にしてみてさわってみると、結構厚みもあり裏面がしっかりとした質感のゴムでした。

防振台に敷きつめるとおそらく防音効果もあり、 なおかつ電子ドラムのキックペダルを踏んだときの振動も吸収してくれるのではないかなぁと思います。 肝心の値段も500mm×500mmサイズの一枚で275円とかなり安めです。

早速このパネルカーペットを6枚購入する事にしました。


寸法合わせ


防振台上面のサイズに合わせて、ちょうど良いサイズにカットしていきます。

普通のカッターナイフでもかんたんに切る事ができます。 表側になるフカフカの面はカッターナイフの刃がずれてちょっと切りにくそうだったので、パネルカーペットを裏返し、ゴムになっている面からカットしていきました。

なるべくカッターナイフを寝かして、一気に切らずに何度も通してから切ると、まっすぐきれいに切る事ができました。

切った後に"カーペットの切りくず"が散らかるかな?と思ったのですが切断面も案外きれいで、切りくずもほとんど出ませんでした。


隙間なく


一番端からていねいに並べていきます。

カットしない500mm×500mmサイズのパネルカーペットはそのまま敷いて、 中途半端になった隙間は先程切って寸法あわせした物を並べていきます。

2枚目以降を並べたときに気がついたのですが、つなぎ目の所が微妙に目立ってしまいます。 画像で分りますでしょうか?

しかしこの問題は、目立つところのパネルカーペットを180度回して敷く事で、 目立ちにくくさせる事ができると後で判明しました。

とりあえずパネルカーペットは両面テープやボンド等で固定する事は今のところ考えておりませんので、 実際に設置する際に、またきれいに並べていこうと思います。


敷き詰め完了


パネルカーペットを敷き詰めたところで、ひとまず防振台の上部分は完成です。

なんだか"こども用ベット"みたいに見えてしまいます・・・。 うちのこども達まで「今日の夜はこれの上に寝たいっ!」と言いだす始末です・・・。まぁ気持ちが分らなくもないですが。

そう言うわたしも童心にかえり、とりあえず?寝そべってみます。

普段畳の上に布団を敷いて寝ているせいか、ベットで寝る感覚?が分るようで、案外うれしいものです。(恥)

いい歳した大の大人が何をやっているのやら・・・。


<<自作de防音室TOP                                              床>>


Copyright © 2010 「自作de防音室」 All Rights Reserved

inserted by FC2 system