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防音室の床製作


前ページで紹介したとおり「エアーフローティングシステム」の防振ステージが完成したので、次に防音室の床をつくります。

防振ステージ製作の時、防振の目的で下に自転車のタイヤチューブを敷きましたが、 つくり方は基本的にその時の防振ステージの構造と同じようなものです。

しかし防振ステージの大きさが1200mm×900mmと、1人でかんたんに持つ事ができる大きさだったのに対し、 今回の防音室の床部分は1800mm×1500mmと、畳約2枚分ほどの大きさになります。 防振ステージの大きさよりも2倍以上は大きい為、想像以上に大きくみえます。

なるべく低予算で仕上げたいと思っている為、少しの材料も無駄にしたくはありません。 建築関係の材料を見ていると、910mm×1820mmという規格サイズがかなり多いようです。

余って捨てる部分を少なくしようと考えながら製作していくと、 自然と910mmや1820mm前後の長さを持つサイズの物になってしまいます。


製作手順


先に述べたように防振ステージの製作と基本的には同じ手順ですが、一応かるく製作手順を説明させて頂きます。 防音室の床部分を製作する手順としては、

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@針葉樹合板と杉荒材を木ねじ固定し枠組み。
A根太の間にスタイロフォームを敷きつめる。
B針葉樹合板を上から木ねじで固定する。
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防音室の床を作りながら、いまさら思う事ですが、 先に作った防振ステージは、防音室がすべて完成してから最後に製作しても良かったような気がします。

どうせ防音室が完成するまでは使用出来ないので、しばらくこのまま放置する事になりそうですし。 ・・・と、あまりマイナス思考的な考え方はやめましょう! とりあえず、防音室の床を製作する為の勉強が出来たという事で"良し"とします。


幕板は貼らない


防音室の床を針葉樹合板と杉荒材、そしてスタイロフォームで作りました。 防振ステージを製作した時はこの後、側面に飾り用の幕板を貼ったのですが、今回の防音室の床には不要ですので貼りません。

それにしてもここまで大きいと、重量の方もかなり重くなってしまい、1人では運べなくなってしまいました。

うちの奥様に手伝ってもらっても良いのですが、材料費など?いろいろな今後の計画も含めて、 極力ばれないように製作していきたいと言う思いもありますので、一度組んだ天板をあえて外し、軽くしてから設置予定の部屋まで持って行き、 再度組み立てる事にしました。

今回の防音室製作に当初とりかかった際、奥様に「3万円も5万円もかかる様な事はないヨ。」と言わなければ、 わざわざこんな手間になるような事はしなくても良いのですが・・・。


タイヤチューブに変わる物


前ページで作った防振ステージの下には、自転車のタイヤチューブを使いました。 今回は防音室本体の床になりますので、かなりの重量になる事が予想されます。

石膏ボードや合板が1枚あたり約10kg重さがあるとして、杉荒材もかなりの重量になるし・・・。 設計図を見ながらかるーく計算してみました。すると、・・・えっ?400kg?なんと400kgオーバーです。

ここまで重いとパンクした時などに、 防音室の下から取り出してタイヤの空気を入れる、という事ができないのではないでしょうか。

他になにか変わりになる物はないか探してみます。 倉庫を物色していると、変わりに使えそうな物を発見しました。

写真を見てもらえば分ると思いますが・・・、そう「ただの水道用ゴムホース」です・・・。


水道ホースの強度は


以前、熱帯魚の水槽を掃除する目的で購入した物の余り物です。 最近はぜんぜん使用しておりませんでしたので、これを使う事にします。

まず試験的に?水道用のゴムホースの上に靴でのぼってみました。 私の体重は66kgあるのですが、靴底全体で均等にのぼるように踏みつけてみても、 ほとんど形が変わらず、断面を見ても変形しておりませんでした。

靴の角部分で踏みつけると、さすがに潰れて変形してしまいます。 しかし防音室床の下に敷く場合は、ホース上面に対して合板により均等に力が加わりそうなので、 ホースが潰れることはないと思います。

万が一重さで潰れてしまっても元々の材質がゴムなので、 「防振ゴム」と同じような効果が期待できるのではないでしょうか。


自作防振材の作り方


まずは水道用ゴムホースをはさみで50cmくらいの長さにカットします。

このホースの中に2重にした細めの針金を通します。 この状態のままホースを丸めて、先に通していた針金で結び固定します。

針金と言うと、結び目は普通ペンチ等で"ねじって"固定するものですが、 今回は防音室の下に敷く為、重量によってホースが潰れた際にコトコト床に当たるのを防ぐ様に あえて針金を1回クロスさせているだけです。

針金をクロスさせたら、その部分がほどけてしまわないように、 ホースの中に引っ込ませています。


自作防振材を並べる


前の手順で作った自作防振材を、合計で12本分作りました。 これを防音室を設置する予定の場所に、きれいに均等に並べて置いていきます。

今のところ防音室が400kg程度になる予定なので、400kg÷12ヶとした場合、 自作制振材1個あたり、約33kgの重さが加わる計算になります。

1個あたりの強度を確かめた際、66kgの私が乗ってもホースは完全に潰れなかったので、 12個並べておけば、実際に防音室を上から載せても、おそらく完全に潰れる事もなく 防振材の役目を果たしてくれる計算です。


防音室の床を設置する


自作の防振材を12個並べたら、その上に防音室の床部分を載せます。

この時部屋の壁面に防音室の床をくっつけてしまわない様に注意します。

これは防音室の振動が、そのままダイレクトで壁面に伝わってしまわないようにする為です。 私の場合は、部屋の壁と防音室の隙間を15cmほど離しました。

この15cmの隙間が防音室の床を壁に近いところに設置するのに役立ちます。 隙間がないと防音室の床を持ち上げる時、自分の足の置き場がない為です。


浮いています


防音室の床を部屋の壁面と平行に設置する事ができたら、念の為、防音室床の側面から覗いてみます。

はい。ご覧のとおり浮いています。狙いどおりというか、予想どおり水道ホースの厚みの分だけ浮いています。 防音室の床の重みでも、水道用ホースが完全に潰れてはいません。

効果の方はどうでしょうか。防音室の床を右手こぶしで「ドンドン」と叩きながら、 左手で部屋のフローリングの振動を確かめてみました。 うれしい事に完全とはいきませんが、振動の方は部屋のフローリングまではあまり伝わっていないようです。

このあと防音室の壁や天井を製作した後、上に載せたら水道ホースが防音室の重みで潰れてしまう可能性はありますが、 一応今の時点では、水道ホースによるエアーフローティングシステムは成功と言えるでしょう。


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