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自作de防音室TOP>防音室>壁【01】


防音室の壁を製作する


防音室の床部分が出来上がりましたので、次に壁を製作していきます。

今回の防音室の壁は、杉荒材の木枠に石膏ボードを貼り付けるという構造にします。 壁の強度としては、石膏ボードを使用するより、針葉樹合板を使用した方が強いとは思うのですが、 やはり石膏ボードの方が価格が段違いに安いです。一枚あたりなんと300円未満で手に入ります。

画像に写っている物が今回使用する石膏ボードです。吉野石膏という会社の「タイガーボード」という名称の石膏ボードです。

今回使用したのは9.5mm厚の物ですが、持ってみると10kgぐらいはあると思います。

今回の防音室製作で、いったい何枚の石膏ボードを使用する事になるでしょうか。 防音室の完成後の重量が少し気になりますが・・・。


石膏ボードを切断する


石膏ボードをカットしていきます。石膏ボードは見た目以上に重量がありますが、その強度は以外にも弱いものです。

切断も裏と表に貼ってある厚紙?部分をカッターナイフで切ってしまえば、 あとはあまり力を入れないでもきれいに"サクッ"とカットする事ができます。

しかしあまり調子にのって力を入れすぎると、考えてもいないところからヒビが入って「ポキッ」と割れてしまいますので十分注意しましょう。 ・・・と言うわたしも石膏ボード1枚を割ってしまい、無駄にしてしまいました。





コツコツ?一気に?


とりあえず何枚かの石膏ボードを切断してみました。

本来であれば一枚切断する度に防音室の壁へ貼り付け、次の石膏ボードを貼り付ける面の実寸法を測り、 また石膏ボードを切断し貼り付け作業をするといった、慎重な作業順序を踏みたいところですが、性格上面倒くさい事は好きではないため、 どうしても一気に切断してしまいたくなります。

後で石膏ボード寸法と壁面との累計寸法誤差等が出てしまったら無駄になってどうしようもないのですが・・・。


ネジ用の下穴を空ける


石膏ボードを壁面に固定するときは専用のビスで固定しますが、 当方はウッドデッキ製作の時に余った、コーススレッドを使用しています。

コーススレッドは根元?頭?の方がテーパ状に大きくなっており、 そのままインパクトドライバーで打ち付けるとテーパ部分が当たってしまい、穴が広がって石膏ボードが割れてしまいます。

そこで私は石膏ボードのコーススレッドを打ち付ける場所に、 あらかじめ「下穴」を空けることにしました。こうすることで石膏ボードの割れを防ぐ事ができます。


柱の位置を考えて下穴加工


石膏ボードにはあらかじめ柱が来る位置を鉛筆で印をつけています。

この印にあわせて、コーススレッド用の下穴をどんどん空けていきます。 しかし後で分かった事ですが、この下穴を空けてからコーススレッドを打ち付けていくより、 下穴を空けずにそのまま直接石膏ボードに打ちつけたほうがきれいに仕上がるという事です。

意外にもそのままコーススレッドを打ちつけても、 石膏ボードにはひびが入らず、きれいに仕上がるのです。

下穴を空ける時には床に石膏ボードの粉が散乱して汚くなりますし、 なによりも手間隙がかかってしまいます。やはりこれは不要な手間だったようです。


壁を立ち上げる


本来であれば部屋の壁に近い2面は2×4工法で壁一面分全体ををつくり、そのまま一面を立ち上げていきたいところですが、 石膏ボード数枚と柱数本の総重量がかなり重くなってしまい、ひとりで起こす事が難しいと思います。

そこで一気に壁面を起こすのではなく、下から順番に各部材を組み立てていこうと思います。

まずは一番下の石膏ボードをまっすぐに置いています。ここではシャコ万を使って隙間分を調整してまっすぐ立てています。







石膏ボードに柱を固定


壁面になる石膏ボードをまっすぐ立てた後、下から順番に杉荒材で柱を形成していきます。

杉荒材のサイズは45mm×45mm×2mの物を使用していきます。 杉荒材はのちに防音室の改造等がある事を考え、今回の防音室製作では極力カットしないで使用していきます。 これはもしも万が一構造変更や、防音室自体のサイズを変更した場合に、再度杉荒材を柱部材として使用可能にする為です。

少ない予算を有効に使う為には、こういう細かな部分にも気を使っていかなければなりません。





石膏ボードを上に上に・・・


一番下側になる1枚目の部分が出来上がったら、その上に2枚目を重ねていきます。

わずか2枚の石膏ボードを重ねただけで結構な重量になったように感じます。 しかもこのままの状態で壁1面全体が出来上がったら、写真で今見えている黄色い面は防音室の外側になりますので、裏返しにひっくり返さなければなりません。

一番上にもさらに半分サイズの石膏ボードを重ねていますが、一体重量はどのぐらいになったでしょうか。 さすがに3枚重ねた物を見てみると、高さが2m超のサイズになるので結構大きく感じられます。


シリコーンシーラント


次に石膏ボード同士の隙間を埋めていきます。

やはり防音室は隙間が開いてしまったらそこから音が漏れてしまうと思いますので、 徹底的に隙間を埋める作業が重要だと思います。

本来であれば石膏ボードの隙間を埋めるには壁用のパテを使うのがセオリーだと思いますが、 今回の製作では見た目はあまりこだわっていない事と、極力費用を抑えるためにシリコーンシーラントを使用しています。

お値段は1本あたり215円とかなり財布の中にもやさしいです。


なるべくきれいに?


石膏ボードと石膏ボードの間にシリコーンシーラントをすこしづつ流し込みます。

結構横の方にはみ出したり盛り上がったりはしていますが、 あまり気にせずにこのまま作業を進めていきます。

はじめの方は慣れずに結構ボコボコと波をうっておりましたが、 どんどんやっていくうちに、わりとまっすぐ流し込めるようになって来ました。

流し終わってからへら等できれいにならしておきましょう。


すべての隙間を埋めます


写真で見えている面は防音室の外壁になりますが、これは部屋の壁側に近づく面になりますので、 結局は見えにくくなる面です。

シリコーンシーラントを石膏ボードの隙間に流し込んだら、へらでまっすぐに延ばします。 案外素手で指でなぞった方が?きれいになるかも・・・。

シリコーンシーラントはコーキングガンで流し込んでいきますが、ある程度流し込んだ後にへら等で均していきますが、 コーキングガンの圧がかかったままだと知らない間に「ブニュー」っと出てきてしまいますので、 必ず圧を開放してあげてから均しの作業をするようにしましょう。

シリコーンはほんとうは、後々防音室の壁全体を塗装する事も考えて、 変成シリコーンを使用すれば良いのですが、やはり予算が限られていますので一番安い物でいきましょう


石膏ボードが割れました


石膏ボードは見た目以上に重量がありますが、その強度は以外に弱いです。

壁を製作していく途中で石膏ボードを床にぶつけてしまい、角部分が割れてしまいました。

石膏ボードはほんとうに注意して取り扱わないと簡単に割れてしまいます。 1枚あたりの単価が安いのでまだショックは小さいですけど。

割れてしまった石膏ボードは他のカットして使う部分に代用する事にします。 滑り止めのついた軍手などを使って持ち運びすればいいかもしれませんね。



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