自作de防音室TOP>防音室>壁【02】
防音室の壁を製作する

引き続き防音室の壁を製作していきます。
ひと通り石膏ボードと杉荒材を使って最初の壁一面を作りましたが、同じ要領で今度は2枚目の壁を作ります。
やはり2枚目の外壁にもシリコーンシーラントを使って、石膏ボードと石膏ボードの間の隙間を埋めていきます。
2枚目の外壁も元々の部屋の壁に接近する部分ですので、防音室の完成後はやはり見えなくなってしまいます。
よってここでもシリコーンシーラントを含め、外観はあまり気にしなくても良いと思います。
写真は壁2面分を組み立てたところです。部屋が狭い為、後ろに下がって全体像を写すことが難しいです。。ゴメンナサイ・・・。
壁を固定する為に

いよいよ壁2面を立てるときが近づいてきました。床部分が出来上がってから、こどもの学校行事や地区の集まり、
それに会社の用事など様々な事があり、なかなか防音室の製作にとりかかる事が出来ていませんでした。
ここでやっと行事なども落ち着いてきましたので、ぼちぼち作業の方に取り掛かりたいと思います。
写真は2面分の外壁が重なっているところなのですが、左側の杉荒材に対して右側の石膏ボードが下に出っ張っているのが分りますでしょうか。
この杉荒材は先に作っておいた床部分の上にのせてコーススレッドで固定する訳ですが、
この時に下に出っ張った石膏ボードが床部分の側面に沿う事によって、幕板の様な役目を果たし「見た目良し」、
「音漏れなし」となる事を計算しています。実際の効果の程は良く分りませんが・・・。
はじめての壁立ち上げ

まずは部屋の壁に面したうちの一面を立て起こしてみました。
少し抵抗はありましたが、うちの奥さんを呼んで壁をまっすぐ立てた状態で軽く握っていてもらいました。
そしてまっすぐの状態のまま下の杉荒材の部分に3箇所ほどコーススレッドを使って仮止めをしました。
さらに壁の途中に「つっかえ棒」をして、手を離しても床部分とまっすぐ垂直に立つようにしました。
今の状態で壁を軽くゆすってみるとボヨンボヨンと壁がしなります。このあと2面目、3面目と壁を囲んでいくうちに
強度は増していくと思います。あくまで予想ですが・・・。
壁もまっすぐ

壁をひとまず立ち上げて、仮固定が終わりました。この時壁を垂直に立てておかないと、あとで壁を囲んでいった時に
壁同士の合わさる面に誤差が出てきてゆがんでしまいます。
ここで壁を垂直に立てるための水平器のような道具を作ってみました。写真では少し分りずらいかもしれませんがよく目を凝らして見て下さい。
ホームセンターなどでも良く見かける黄色い色の水糸に、使い終わった乾電池をまっすぐにガムテープを使って結び付けています。
これを立ち上げた壁の上側にある柱に結び付けて、下まで吊るしてみます。
この時乾電池の重みで「ピンッ」と張った水糸に対して、壁の柱も水平に沿っていれば防音室の壁がまっすぐ立っているという事ですね。
壁と壁を組み合わせる

一面目の壁をまっすぐに立てたら、次の2面目も同じ要領で立てていきます。
2面目に立てた壁は、はじめに立ち上げた1面目の壁よりも少しサイズが小さいので、少しだけ軽く感じます。
垂直も壁自体のねじれを除けば、1面目を基準に組み立てていけるので、割と早く組み立てていく事ができます。
写真に写っている筋交いの様なつっかえ棒が邪魔で何度もつまずき、その度に足のスネを打ってしまい、痛い思いをしてしまいました。
早くこの筋交いを取っ払ってしまいたいものです。
3面目からは在来工法で

スピードアップして防音室の壁がどんどん出来上がっていきます。
1面目、2面目は枠組み工法で組み上げていったのに対し、今回の3面目からは在来工法で組み立てていきます。
枠組み工法とは木枠を組んで板を貼り付けたパネル状の壁によって構造体を構成していくのに対し、在来工法とは柱と梁の組み合わせによって構造体を構成してゆくものです。
どちらが良いかは一長一短であると思いますが、単純にわたしは1面目と2面目は部屋の壁が近かった事と、外側からコーススレッドや
シリコーンシーラントを流し込めないという事で枠組み工法を選択しました。
そして3面目からは壁の外側から作業が出来るという事で在来工法を選択しました。
1人で作業をするとすれば、材料をひとつひとつ組み立てていく在来工法の方がお勧めです。
枠組み工法では大きな壁パネルを起こす事になりますので、1人では支えきれないという恐れもあります。
梁部材を組み立てる

引き続き在来工法で壁を組み立てていきます。
家で言えば梁部分にあたるところですが、今回製作している防音室では、やはり柱と同じ安価な杉荒材を使用しています。
材料の長さを最大限に生かす為、極力カットする事はしておりません。
杉荒材はホームセンターで購入するときに束で売っているのですが、その時に端のほうを確認すると、切り口がきれいに揃っていました。
よって壁の柱を立てた時にも、すべて2mの高さで揃っているはずです。
しかし実際に柱を立ててみますと、写真右側の柱の様に10mm程段差が出来てしまいました。これは杉荒材の長さの問題や、
組み立て精度の問題など、さまざまな原因があると思います。
今回はノコギリで柱を切断するとして、今後このような箇所が出てきたら、その都度問題に対して対処していきたいと思います。
石膏ボードの貼り付け

柱を組み立てたら、順次石膏ボードを貼り付けていきます。
ここでも下から順番に石膏ボードを貼り付けていきますが、
一枚、そしてまた一枚・・・と貼っていくうちに、防音室内部がどんどん薄暗くなっていきます。
さすがにまだ照明を付けてしないといけないような
暗さではありませんが、四方囲んで、屋根まで付けたらさすがに照明に頼らないといけない程、真っ暗になってしまうのでしょうね。きっと・・・。
寸法誤差

防音室の一番上(2m程の高さ)まで石膏ボードを貼り付けていきました。
さすがに色々な部材を組み合わせていくと、素人作業のせいなのか、
思いも寄らないところで寸法誤差が出てきてしまいます。
写真では2面目の壁と、3面目の壁の上部に10mm程の寸法誤差が出てしまったところです。
石膏ボードの端がきれいに揃っていないのが分りますでしょうか。
まぁ今回はこの出っ張っていないところに石膏ボードの屋根がくる予定ですので、
作業する上で問題はありません。このまま進めていこうと思います。
ドア側方向の壁

引き続き防音室の壁の製作をしていきます。
今度は防音室のドアを取り付ける側の、壁の製作になります。ここは実際にドアを取り付けた時に、
壁があっては邪魔になりますので、あらかじめドアの幅分のスペースは空けておかなければなりません。
大体家のドアの幅を計ってみると600mm〜650mmというところでしたので、
防音室のドアも600mm幅にしようと思います。
高さは1800mmぐらいで十分でしょうか。実際はこれよりももう少し大きくしたいところですが、
ドア部分に杉合板(コンパネ)を使用する予定ですので、杉合板の材料の大きさにあわせて1820mmにする事にします。
石膏ボードをはじめ、コンパネやスタイロフォームなどの断熱材など、建築材料の長さは、
1820mm×910mmとなってる物が多いですね。
DIY設計をする上で、材料の大きさを知る事も無駄を省くという意味で、非常に重要になってきます。
ぜひホームセンターで十分に材料の下調べをされる事をおすすめします。
屋根の貼り付け

いよいよ屋根部分の作業に取り掛かっていきます。
前に述べたように、外壁の一部に不具合がありましたが、出っ張ってしまった石膏ボードの内側に
屋根材として使用する石膏ボードを載せていきます。
屋根の外側になる方も、9.5mm厚の石膏ボードを使用していますので強度があまりない為、
石膏ボード自身の自重でかなり反ってしまっています。
早く防音室の中央部分にも、梁になる杉荒材を入れていかなければなりません。
梁を通す

屋根部分の石膏ボードを支える為に梁を2本通しました。
まだ石膏ボードはしっかりと固定はしておりませんが、重みで頭の上に落ちてこない事を祈ります・・・。
一応下からは支えになる、仮のつっかえ棒をしております。防音室の屋根には後々内装の壁や照明器具など、
今よりもさらに重くなる事が予想されますので、何か対策を立てないといけません。
45mm×45mmの杉荒材ではいまいち強度が足りないと思いますので、今のところ保険をかけると言う意味でも、2×4材(ツーバイフォー)を
防音室の屋根の外側に入れる計画はしています。
微調整にはジャッキを使用

屋根の中央に仮の支えの為のつっかえ棒をしています。
屋根の高さが2mほどありますので、防音室の床に脚立を置きその上に車用の車載ジャッキと杉荒材を使って、支えのつっかえ棒長さを微調整しています。
この車載ジャッキですが、これまた単純な物でありながら非常に便利な物でもあります。
以前家のウッドデッキを製作したときにも、基礎の水平をとる時や、
根太をまっすぐに通すときなど、高さの微調整に非常に便利な物で大活躍しました。
わたしは車を売却するときなどは、必ず車載ジャッキを降ろして自宅に保管しておく様にしています。
おかげで我が家には現在4個の車載ジャッキが倉庫に保管してあります。
<<壁【01】 ドア枠>>

Copyright © 2010 「自作de防音室」 All Rights Reserved
|