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ドア枠側の壁

防音室の外壁もいよいよ最後の1面である「ドア枠側」の製作です。
今までの3面分は石膏ボードの長さを生かして、なるべくカットしないで良い様にしてきましたが、
今回の面はドア枠が付いたりしますので、長さを調整したりカットしたりと、細かい作業が少々増えてきそうです。
まずはドア枠の位置よりも上の面であるところに、400mm幅ぐらいの石膏ボードを貼り付けました。
ここでの作業は特に難しい事もなく、今までどおり普通に石膏ボードを貼り付ければ良いだけですのでかんたんです。
ドア枠の柱部分の固定

ドア枠の幅は約600mm前後になる予定ですが、ドアを開閉したときに、防音室の壁自体に結構な力が加わると思います。
おそらく防音性能を持つドア自体の重量も増えると思いますし。
そこで柱の固定と補強の為に金具を使用する事にしました。といっても家の倉庫にあった鉄製のアングル材を使用したものです。
1mぐらいの長さのアングル材が余っていましたので、それをジスクグラインダー(いわゆるサンダー)で40mm程度の長さに切り出し、
電気ドリルでコーススレッドの為の貫通穴を4箇所空けました。
そしてそれを写真のように垂直に交わる杉荒材のコーナー部分のところに、コーススレッドを使って固定していきました。
シリコーンシーラントの充填

ここでもシリコーンシーラントを隙間に補充していきます。
このシリコーンシーラントの隙間充填ももう慣れたものです。
石膏ボード同士の隙間をだいたい5mm程度空けていますので、そこになるべくはみ出さないように充填していきます。
万が一、はみ出してしまってもあとで指ですーっと撫でてあげます。
すると程よく表面がカーブして(いわゆるRがついて)見た目良く仕上げる事ができます。
やはりこの作業は、防音室をDIYされている方達が、口をすっぱくして言われておりますので、
かなり防音性能に左右されるのだと思います。いかにも隙間が開いていると、そこから音が漏れそうですので、しっかりと施工していきます。
飾りのドア枠は強度も良し

杉荒材のドア枠が出来上がったら、次はその杉荒材の内側に、2×4材(ツーバイフォー)で
4方向重ね合わせます。
2×4材は切り口の断面サイズが38mm×89mmというサイズですので、
45mm角の杉荒材に対し両サイドが22mm出っ張るように重ね合わせます。
この時写真に写っている2×4材はまっすぐに設置します。以前、乾電池と水糸を使って自分で作った
垂直計がありますので、それを使用します。
ここでドア枠をまっすぐ垂直に立てておかないと、ドアを枠に沿って取り付けたときに、
ドアの重みで勝手に閉まったり開いたりすると思います。
4方向ともドア枠をつくる

まっすぐ縦に2×4材を固定したら、はじめの1本と同じように残りの3方向も固定していきます。
この時、もちろん垂直をとることはとても大事な事ですが、4本のラインがきれいに揃っていないと
見た目上きれいじゃありませんね。
あと下側の1本は、防音室へ入室する際に足で踏んでしまう部分ですので、
"ささくれ"(いわゆるトゲ)がない様に十分紙やすりなどできれいに表面を慣らしておきます。
ここは入室の際にはよく目につく部分でもありますので、なるべく切り口が見えないように縦と横の2×4材を配置した方が、
良いと思います。
ドア枠の音漏れ対策

2×4材で作ったドア枠が完成したら、今度はドア枠部分に音漏れ対策をしていきます。
ドア枠とドア自体の隙間(クリアランス)は今のところ3mm程度と考えていますが、
音は3mmの隙間でも十分漏れてしまうと思います。
そこでドアを閉めたときに戸が当たる部分として、数cm程度の段差をつけようと思います。
どの程度の段差が良いかは分りませんでしたので、とりあえず規格品であるSPFの1×2材(ワンバイツー)を、
縦に起こした状態で固定してみました。
1×2材を縦に使用すると、2×4材のドア枠と接している面の幅が19mmしかないので、
結構不安定です。今はまだドアがない状態ですので、このままの状態で使用してみて、ドア本体を設置したあとに
何か問題があるようでしたら修正していきたいと思います。
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