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グレモンハンドルの製作

防音ドアを開閉する為のハンドルを製作していきます。
子どものドラム教室に行ったときに、ドアレバーに気密性を高める物が使用されている事を知りました。
インターネットで調べてみると、どうやらこれは「グレモンハンドル」という名前のドアレバーである事が分りました。
通常のドアノブやドアレバーとちょっと仕組みが違っていて、ハンドルのところにある突起棒がドア枠部分のの凸に乗っかる事で、
ドア全体が引っ張られる・・・。という構造でした。
しかしこのグレモンハンドルを買うとなると、安い物で数千円から、高価な物になると数万円の費用が必要になる事が分りました。
やはりここでもグレモンハンドルを自作するしかないようです。
ちょうど我が家の2階の部屋のドアレバーが壊れておりまして、これを改造して作る事にしました。
気密性を高める為に

まずは防音室のドア枠部分になる突起物を製作してみました。
わたしはこの突起物の事を「圧着金具」と今回命名してみました。
家の倉庫に合った古い機械の部品をサンダーやヤスリで削って、写真の様な形に削りだしました。
これが結構たいへんで、製作途中の写真を撮る事を忘れてしまいました。
形は写真でよく見て判断して下さい。またコーススレッドを通す場所に「すり鉢状態」の穴も2箇所ドリルで空けています。
ドアレバーの製作

壊れた古いドアレバーを改造して、グレモンハンドルのレバーにします。
写真でも見て分ると思いますが、とても古いドアレバーになります。
この古いドアレバーの根元に下穴を空け、そこへM6のタップを通します。
写真では2個のドアレバーが写っていますが、下の方のドアレバーのみネジ穴(タップ)を空けています。
タップを立てるときはタッピングペーストを使うとスムーズに空ける事ができますが、なければ普通のグリスや潤滑油でも代用できると思います。
古いベアリングは利用できる

我が家の倉庫を物色していると、なにやら古いガラクタが出てきました。
このガラクタの中にモーターが付いていたので、モーターの軸部分からベアリングを取り外しました。
写真に写っているのがそのベアリングになります。
直径が20mm前後あって、サビている様子も無く、手で回してみるスムーズに回ってくれました。
グレモンハンドルの圧着金具に対して、突っ張る部分の部品としてこれは使えそうです。
グレモンハンドルの要

M6のボルトに先程のベアリングを2個とも組み合わせていきます。
この時、ナットやスペーサーなどを間にかましてあげて、ハンドルレバーに取り付けた時に、
ベアリングの位置が金具の圧着金具の位置とちょうど重なる様に長さを調整してあげました。
間にかませるナットやスペーサーは、ベアリングの位置さえ決まれば、何でも良いと思います。
たぶん普通のナットであればどの家庭でもひとつやふたつは転がっていると思いますので。
ドアレバー内部の棒を延長

手先が器用なDIY好きな方は、一度はドアレバーを分解した事がある人も多いと思います。
普通ドアレバーの中には、写真の様な一辺約7mm角の四角い棒が入っていると思います。
普通のご家庭で使用されている一般的なドアの厚みは、せいぜい30mmから40mm程度だと思います。
わたしが作る自作防音室の防音ドアの厚みは、約70mm程度ありますので、
厚みが薄い普通ドアの四角い棒では、長さが足りずドアの表から裏まで届きません。
そこで今回この四角い棒も自作する事にしました。
右に写っているのが元々の四角い棒で、左が新しく作った棒です。長さがかなり長くなったのが分かると思います。
ドアレバーに取り付ける

ボルトとベアリングを組み合わせたら、M6のタップを立てたドアレバーに取り付けていきます。
ボルト部分を六角レンチでぐるぐると回し、奥にねじ込んでいきます。
ボルトの先端に付いているナットを増し締めする事で、ボルトをぐらつかせずにしっかりと固定する事が出来ました。
本物のグレモンハンドルに比べてかなり見た目は格好良くないのですが、機能的に問題なければ良しとします。
圧着金具を取り付ける

ドアレバー部分の回転部分を製作したら、ベアリングの位置にあわせて圧着金具を取り付けていきます。
ドアレバー内部の7mm角棒は、ドアレバーとともに回転する部分ですので、
ドア本体に空けた貫通穴に干渉しないような位置で、ドアレバーを取り付けていきましょう。
またドアレバーに取り付けたベアリングがスムーズに回転するかどうかをきちんと調べておきます。
防音ドア完成

防音室の防音ドアがついに完成しました。
写真では下の部分が写っておりませんが、換気扇用の空気取り入れ穴もきれいに空いております。
防音ドアを閉める際に、自作のグレモンハンドルを回すと、
防音ドア全体がドア枠に沿って「ギュッ」っと引き寄せられ、気密性が増します。
しかし防音ドアやドア枠自体も材質は木ですので、当然反りや曲がりなどありますので、
若干の隙間は空いてしまいます。
防音室製作では常に気密性が求められます。そこで今回の防音ドアにも隙間を防ぐという意味で、
気密テープ、または隙間テープを今後ドア枠部分に貼っていきたいと思います。
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